投資の本を読むならアメリカのものにしとけ
よう、銀助だ。
このページではおすすめの本の選び方と俺がおすすめする本を紹介するぜ。
結論から言うと、日本の本よりアメリカの本の方がいいぞ。日本の本は終わってる、ってわけじゃねえ。
前のページの最後のところでも話したな、日本語に翻訳されてリリースされるアメリカの本はベストセラーで良い本ばかりなんだ。
日本の本だと良い本も悪い本も、数が多すぎるんだよ。選ぶのが面倒だろ。
そんなかでも俺のおすすめの投資の本TOP5を選んだ。それは
- デイトレード
- ファスト&スロー
- 先物市場のテクニカル分析
- 欲望と幻想の市場
- 伝説のトレーダー集団
絶対役に立つから見ていった方がいいぞ。
初心者ならまずは「デイトレード」
1.デイトレード
~マーケットで勝ち続けるための発想術~
著者:オリバー・ベレスF
※Kindle版アリ
この本を一言でいうと、トレードの世界がどんなものか知ることができる本だ。
投資の効率を突き詰めていくと、FXのような短期トレードに行きつくというのはある種の答えだな。
この短期トレードの世界は、おれたちが普段の生活で見ている世界と全く異なる。ちょっとした器用さや推測なんてゴミより使えねえし、直観や先入観を頼りにしようものなら全身を粉砕骨折するレベルの大事故が巻き起こる。
あるのは事実と仮説と検証だけだ。俺のイメージじゃ、短期トレードってのは、当たり前かつ、気が遠くなるほど0.1ミリ単位の細かい作業を100万回繰り返して儲けるやり方を見つけていくって印象だな。どんぶり勘定のやつは向いてねえぜ!
よく分かんねえか? そりゃそうだよな。
この本なら、普通の生活を送る非投資家に向けて、もっと様々な話と分かりやすい言い方で短期トレードの世界を教えてくれる。
これを読んで何も感じねえなら、この本を読んだことがあるか想像力のねえボンクラだ。
とにかく初心者は、この本を読んで投資家としてのピントを合わせることをおすすめするぜ!
大して難しいことは書いてねえ。この本が難しいと感じるなら投資家の一歩を踏み出せねーかもな。投資家になりたいなら分かるまで何回読んでも損はねえぜ。
余談だけどな、個人的にはマーカーや抜粋が簡単で復習に便利なkindle版をおすすめするぜ。どの端末でもどこでも読めるしな。投資家ってのは便利で効率的なものを求めるもんだろ。
自分の脳をハッキング「ファスト&スロー」
2.ファスト&スロー(上下巻)
~あなたの意思はどのように決まるか?~
著者:ダニエル・カーネマン
※Kindle版アリ
この本を一言で言うと、投資脳のチューニング本だ。
裁量トレードなら特にだけどな、自分がなんでそういう決断をしたかって意外とわかんないもんなんだわ。そこには意外とどうでもいい原因に振り回されているっつー非効率的な人間の意思決定プロセスがある。まったく同じ条件でも判断を下す時間とか場所とかどうでも良いことで結論が変わったりする。
投資で金を得るか失うかの中で、そんな曖昧で理にかなわないことなんて明らかによくねえよな。
それどころか、事実かどうか分からねえことを事実だと断言してくるアホだらけだ。あんたの職場にもいるんじゃねえのか? そんなことで意思決定できるんだぜ。これが投資なら「お前の主張が本当かどうか金を賭けろ」ってことだぜ。間違ってたら金を払え、ってな。
この本は俺たちの頭の中がどうなってるかハッキングしてくる。自分の意思決定のプロセスをすべて暴かれちまう。しかし暴くのはこの本と、同時に自分自身でもある。
これを読まないで投資で勝てるって言い切れるやつっているのかね。
言い切れるなら是非この本を読まないで市場に大金を賭けてみてくれ。
市場分析のすべて「先物市場のテクニカル分析」
3.先物市場のテクニカル分析
~トレード手法と売買指標の完全総合ガイド ~
著者:ジョン・J・マーフィー
※Kindle版アリ
この本を一言で言うと、テクニカル分析のマスター本だな。
上の2冊を読んだとしたら、ファンダメンタルズじゃ相場は太刀打ちできないって分かっただろうからな(笑)
簡単に言えば相場がなぜ上がったかなぜ下がったかってのを考えるほどナンセンスなものはないってことだな。どんなプロアナリストだって全トレーダーの動機を代弁することは不可能だし、この動機の推測は投資の世界じゃ無意味だ。
つまり、チャートを見て、見て、見て、見て、見まくるしかねえってことだな。
そこで必要なのがチャートのテクニカル分析だ。チャートを色んな形で見せているだけで、これに大した意味もねえ。それでもチャートの平均を要素分解して、利益が取れるところを狙っていくもんなんだ。
この本ではその分析理論がずらっと並んでる。オカルトな予想手法じゃねえぜ、数学的な分析理論だ。ダウ理論からラインの引き方、あらゆるインジケーターを網羅した0から100までのボリュームたっぷりの教科書だ。
この本から急激につまんなくなるけどな、この教科書こそ投資家、トレーダーの手法のメニューみたいなもんだ。
この教科書こそが金になるんだっつー想像力は必要だぜ。
投資の怖さを思い知れ「欲望と幻想の市場」
4.欲望と幻想の市場
~伝説の投機王リバモア~
著者:エドウィン・ルフェーブル
※Kindle版アリ
この本を一言で言うと、まあ・・・ただの伝記なんだけどな、短期トレーダーなら一度は読むことをおすすめするぜ。
俺から言わせりゃリバモアは投機王でもなんでもねえ。なぜならやつは4回も破産してるからだ。市場分析が卓越していて投資の勝率や期待値がいくら高かったとしても、リスク管理ができなければただのギャンブラーだな。だから投資王じゃなくて投機王なんだろうな。
リバモアってのは1900年前後のトレーダーだが、パソコンや計算機やエクセルのある現代にこんなリスキーな投資してたら正直ただのマヌケだ。
投資において一番の敵は最大ドローダウンだ。これは自己資金のいくら(何%)が無くなったか(無くなり得るか)というのが最大ドローダウンだ。ドローダウンは50%で資金が半分になるって意味で、ドローダウンが100%なら破算だな。リバモアの最大ドローダウンは4度も100%を超えたってことだろう。
現代なら投資家を名乗ることを許されねえ。
反対に言えば、最大ドローダウンの計算ができていなけりゃリバモアくらい投資がうまいやつでも破産を4回するってことだ。たとえ現代のトレーダーだろうが、BNFだろうがウォーレン・バフェットだろうが、ドローダウンの計算ができなければ死ぬぜ。
それくらい投資は怖いってことだな。
そういう意味ではやっぱりこのリバモアの伝記は読んでもらいてえな。お勉強って感じの本ではないな、ただの読み物だ。単純に物語として面白いから、投資のお勉強の箸休めとしてもいいと思うぜ。
伝説のトレーダー集団「タートル流投資の魔術」
5.伝説のトレーダー集団
~タートル流投資の魔術~
著者:カーティス・フェイス
※Kindle版無し
この本を一言で言うと、投資(トレード)のルールの作り方が書いてある本だ。
つまり実際のトレードにおける金の稼ぎ方が書いてあるってことだ。
投資において最も大事なのは
・いつ投資するのか
・いくら投資するのか
・いつ資金を引きあげるか
この3つだ。
投資の世界でこの三つを判断するために必要なものは、数学的(統計的)根拠のみだ。数学的統計的な優位性を論理的に見つけるためには様々な分析と検証が必要になる。
そうして数学的統計的な判断基準に則って作ったものがトレードルールだ。
机上の計算上では最高効率の莫大な利益をトレーダーにもたらすものがこのトレードルールだな。つまり投資家の腕ってのはトレードのルールの作り方だと言っても良い。
この本ではこのトレードルールの作り方が載っているぜ。
前の4冊を1万回読んでも、トレードルールが作れなければこれからの相場じゃ勝てないだろうな。逆に言えば、トレードルールの作り方さえ身につけば大金持ちになれるってことだ。
実際にこのタートル流投資の生みの親、リチャード・デニスは2週間のトレーニングで巨額の利益を生み出すトレーダーを量産したわけだな。
俺にとっては5万円、10万円でも必要な本だ。これ2000円以下だとよ。
本っていうのは偉大なもんだな。
まとめ
これでおすすめの投資の本の紹介は終わりだ。
正直投資の本なら100冊でも200冊でも読んでも無駄にはならねえ。
でも先にこの投資本の5冊は読んでおく方が良いだろうな。こんくらいのレベルの投資の本を読んでおけばクズみたいな投資の本を読む気がなくなるぜ。
この投資の本5冊なら、それくらいの判断能力が身につくようになるほどのパワーを持っているはずだ。
そのくらい刺激的でおもしれー本だって言えるな。
この本5冊が面白くないやつは投資に向いてないかもな。って俺は思うよ。